はじめての卵子提供ガイド

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タイ

タイの卵子提供事情

日本国内での卵子提供受けるには酪酸のハードルがあるため、卵子提供を希望している人は海外へ行くことが増えてきています。日本国内以外で卵子提供を行っている国はたくさんありますが、その中でも近年注目されているのがタイです。そこでここでは、タイでの卵子提供の実情を見ていきましょう。

タイの環境

タイと聞くと、やはりまだ貧困のイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし蓋を開けてみると日本人にとってタイはとても暮らしやすい環境です。

タイは海外でも特に日本人の多い国で、留学や定年後の移住などで在留届を出している日本人の数は、2014年のデータでは6万4千人に登るともいわれています。さらに一時的な滞在の人数はその倍以上とも。

医療水準も近年では大きく向上し、地域差はあるものの首都バンコクでは日本と比較しても遜色ないレベルの医療サービスを受けることができます。

富裕層が対象となっている私立病院の中には、日本以上の充実した設備を持っている施設もあるくらいです。

タイの不妊治療のレベル

タイの不妊治療のレベルもまた、日本と同等かそれ以上のものが期待できます。実際にタイで不妊治療を受けた被提供者によると、タイには不妊治療に特化をした病院が多くあり、中でも高級な私立病院や大規模な病院なら日本と変わらない技術の不妊治療を行っているとのことです。

不妊治療のレベルそのものが同等でも、日本の方はまだまだ不妊治療についての法律や制度が十分に整備されていないことを考えると、制約のないタイのほうがより優れているとも言えるでしょう。

事実タイでは、不妊治療については着床前診断、第三者卵子提供、代理母といった豊富な選択肢に加え、2012年には卵子の冷凍保存も実用化されています。

デメリットもあることを考えよう

このように、タイの不妊治療は優れていますが、国内での卵子提供に比べて一方的に上回っているわけではなく、やはりデメリットもあります。まずは費用について。

タイでは日本と変わらないレベルの不妊治療が受けられますが、費用もまた日本のそれと変わらないレベルの金額が必要となります。それに加えて、タイへの渡航費用も必要ですし、不妊治療は1回受けてそれでおしまい、というわけにはなかなかいきません。場合によっては何回も行う必要があるので、それだけ旅費が重なってきます。

また、いくら日本人向けのサービスが充実しているとは言え、言語の壁があることも事実。何回も海外へ通うだけの体力も必要となります。

タイの卵子提供の裏側

ここでは、タイの不妊治療や卵子提供の実情について、もっと踏み込んだ情報を解説していきましょう。実際にタイでは、どのくらいの数のカップルが卵子提供を利用しているのでしょうか?

正確な統計ではないものの、卵子提供目的でタイを訪れる日本人カップルは、年間数百人に登るとも言われています。ということは、卵子提供で生まれる赤ちゃんの数もそれに合わせた数だけ存在するこということになるでしょう。

これだけの需要があるなら、そこには当然ビジネスが生まれるわけですが、これが近年大きな議論を呼んでいます。こうした卵子提供を求める数多くの日本人は、タイ側からすればいわばとても大切なお客様になります。

治療の費用は卵子提供エージェント業者によって違いますが、代理出産はおよそ480万円、体外受精は250万円、男女産み分けは160万円とも言われています。逆に日本人側からは、タイでの不妊治療は規制がゆるく、費用を出せるというのであればある程度自由に卵子提供サービスを受けることが出来ます。当然タイでは不妊治療が一大ビジネスとなっているわけですが、こうした倫理観に大きく関わる「不妊治療」という場にビジネスを持ち込むことについては疑問の声も上がっています。

ドナー登録も金銭目的で行っているのが明らかなケースもあるので、一概にいいことだとも言い切れないのが現状ではあります。

タイ国内での外国人の代理出産が禁止に

これまで多くの外国人に対して不妊治療を行なってきたタイですが、代理出産によって生まれたダウン症児の引取り拒否や、2014年に発覚した日本人男性による十数人のタイ人女性の代理出産など、トラブルが多発。

その後、2015年9月に可決された「商業的代理出産禁止法案」によって、タイで代理出産ができるのは「タイ人夫婦」か「一方がタイ人で3年以上婚姻関係にある夫婦」に限定された一方、『商業的代理出産や着床前診断による生み分け、有償の卵子提供』が人身売買と断定され、ビジネス・非営利を問わず外国人の代理出産が全面禁止となりました。

それに伴い、タイでの代理出産プログラムの実施断念を決めたエージェントや、「同じ国籍同士であれば現在もプログラムは実施可能」という解釈のもと引き続きタイでの代理出産プログラムを提供しているエージェントもあるなど、エージェントによって対応が分かれているようです。

なお、FISH法といわれる着床前診断は産み分け目的とされ禁止となっていますが、CGH法による着床前遺伝子診断については法的な規制はないとされています。

タイの卵子提供エージェント

メディブリッジ

メディブリッジは東京にオフィスを構え、アジア各国やハワイ、マレーシアなどの提携医療施設にて卵子提供・代理出産をサポートしているエージェントです。日本不妊カウンセリング学会の資格保持者が複数名在籍しているほか、すべてのスタッフが不妊カウンセラー教育を受けており、不妊に悩むカップル1組1組に丁寧なサポートを行っています。現地でのサポートはすべて日本人の女性スタッフが対応しており、フォロー体制も万全です。

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リプロダクションパートナーズ

リプロダクションパートナーズは大阪に本拠を構える卵子提供エージェントで、タイやハワイ、ロサンゼルスのクリニックと提携しています。バンコクにある提携クリニックは30年以上に渡って不妊治療の研究に取り組んでおり、豊富な経験と確かな技術に基づく高い成功率が強み。リプロダクションパートナーズでは必要な治療項目をすべて含んだ料金体系を採用しているため、不透明な追加費用が発生する心配はありません。

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IVFサポートセンター

タイのバンコクで日本人カップルを対象とした不妊治療および生殖医療プログラムのコーディネートとサポートを行っているエージェントです。日本人やタイ人のエッグドナーによる卵子提供プログラムをはじめ、ジョージア人代理母による代理出産プログラムや着床前診断、男女産み分けなど各種治療プログラムを用意。LINEやIP電話で日本人スタッフに相談することも可能です。

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アクアビューティ

アクアビューティは、日本国内やタイの提携クリニックでの不妊治療をサポートしている卵子提供エージェントです。海外での不妊治療はトラブルの事例も多いからこそ、アクアビューティでは病院の質や医師の技術、患者への対応、術後のケアなどから病院を厳選し、信頼できると判断できた病院にのみアテンドを行っています。

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いちおしタイビューティー

タイのバンコクにおいて、20代の日本人女性をエッグドナーとした卵子提供サービス「日本人ドナー卵子提供プログラム」を実施している、いちおしタイビューティー。希望する条件に適合したドナーと出会えるまでしっかりと寄り添ってくれることがポイントです。また卵子提供サービスを受けられる利用者についても、複数回の不妊治療で妊娠が叶わなかった夫婦といった条件を設けている他、精神科医のカウンセリングを通じて肉体的にも精神的にもサポートを受けられることは見逃せません。なお現地のエスコートスタッフとは日本語で会話が可能です。

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タイで卵子提供を受けた口コミ

私は、最初の妊娠から8週目で流産を経験しました。 それから4年間もの間病院に通って不妊治療を受け続けましたが、いい結果を得ることがなかなかできませんでした。

大都市の病院を転々とし、さまざまな方法を試していくうちに年齢や体力にも限界を感じ始めており、藁をも掴む思いで最後の手段として選んだのが卵子提供でした。

しかし日程を調整しているうちに、当初目をつけていた韓国の病院が閉鎖。

そこでスタッフさんから「卵子提供を受けるならタイ、ハワイ、ロサンゼルスがいい」とのアドバイスを受け、タイを選んだのです。

そしてスタッフさんや担当医の力を借りながら、なんとy夢にまで見ていた妊娠が見事に成功!現在は妊娠4ヶ月で、幸せな日々を送っています。本当にこれから生まれてくる子供の顔が楽しみでしょうがないです。こんな人生が今送れているのもあの卵子提供エージェントさんのおかげです。あの時に卵子提供をするという勇気がなければ、今も妊娠していなかったかもしれないと思うと考えられません。

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はじめての卵子提供ガイド

40歳以上、早期閉経、ターナー症候群など、排卵の不順が原因で悩む方のための新しい不妊治療「卵子提供」。今や年間300人以上の赤ちゃんが、卵子提供によって誕生しています。そんな卵子提供について、日本が置かれている現状や、海外で移植を受けるために知っておくべきこと、また提供を受けた方、ドナーとなった方それぞれの体験談をリサーチした結果を掲載。卵子提供を望むご夫婦の強い味方となってくれる、国内のエージェントの一覧も掲載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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