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卵子提供とは
卵子が何らかの原因により、妊娠が困難な場合に行われる方法です。若い卵子の提供を受けた後、精子と顕微授精させた受精卵を奥さんの子宮に移植し、妊娠・出産することを目的としています。日本では出産した女性が実母となるため、卵子提供によって出産したお子さんは戸籍上で実子となります。
卵子提供にかんするデータ
- 卵子提供による出産数:推計300~400人(全体の0.051% ※この数値は2012年のデータのため、現在ではさらに増えていると考えられるでしょう。)
- 母親の平均年齢:45.2歳(40代後半が最も多い。中には55歳以上の方や30代の方も)
- 主な対応地域:マレーシア(クアラルンプール)、アメリカ(ロサンゼルス・サンフランシスコ、ハワイ)
- 1回目の移植にかかる平均費用:300万~500万円(渡航費・滞在費は含まず)
- 1回目の移植での妊娠率:75~80%(最終的な妊娠率は90%以上)
国内で卵子提供は受けられるの?
卵子を提供してもらうドナーは、親族もしくはドナーバンクで探すことになります。しかし国内で施術したい場合、JISARTという不妊治療のクリニック団体が定めた国内基準により「病気が原因で早期閉経になった」または「遺伝的に妊娠が不可能」という条件がつき、ドナーも親族のみに限られています。
日本では卵子提供に関する法令が定まっていないことや、卵子提供を望む人の大多数が高齢出産であることから、国内で施術を受けること自体が非常に困難です。そのため、ほとんどは海外で施術を受けることになります。
日本の卵子提供
- すべての施術をJISART(日本生殖補助医療標準化機関)が管轄
- 2007年~2022年の実績合計は122件(卵子・精子含む)
- 卵子提供に対して否定的な意見が多い
- 加齢による不妊は対象にならない
- 卵子提供は親族に限られる
海外の卵子提供
- 加齢による不妊でも対象になる
- 施術レベルが高い
- ドナーバンクを利用できる
- 日本人ドナーを選ぶことも可能
- 合法化されている国なので卵子提供に対して好意的
- 通訳や送迎など現地でのサポートはエージェントが行う
卵子提供を受けるなら
専門エージェントを利用しましょう
卵子提供を受けるために、具体的にどのような対応が必要になるのでしょうか。
そこでおすすめなのが、国内にある「卵子提供専門のエージェント」に依頼をすることです。専門のエージェントに依頼をすることで、卵子提供が広く普及している海外で高いレベルの施術を受けることができます。日本人の卵子ドナーも多く登録されているため、実際の写真などその人に関する情報を見ながら選ぶことが可能です。
移植手術のために海外に数日間滞在することになりますが、病院での通訳や送迎などは、基本的に現地にいる日本人スタッフにお任せできます。
卵子提供エージェント各社紹介
実際に卵子提供専門エージェントとして活動している、各社の特徴や評判について紹介します。エージェントによって、提携している病院や費用も異なるため、予め確認をしておきましょう。
卵子提供の体験談
卵子提供を受けようと決断したきっかけや、国内外でのエージェントの対応はどのようなものだったか、卵子ドナーはどのように決めたのか……など、実際に卵子提供を受けた人の体験談をまとめました。
今後、卵子提供を受ける方に有益な情報となれば幸いです。
ハワイの卵子提供で妊娠しました!
6月末にハワイで移植を受け、今のところ赤ちゃんも順調に育ってくれて、もうすぐ妊娠6ヶ月となります。高齢&大きな筋腫持ちで出産まで油断はできませんが、少し安心したところです。
今まで夫との二人の生活に大きな不満はありませんでした。
しかし、子供を諦めることができず、いつも心の片隅に寂しい思いがありました。でも今は、日々大きくなるお腹の赤ちゃんに幸せな気持ちにさせてもらっています。
不妊治療していた約3年間、卵子の老化で一度も採卵することができませんでした。そんな私が初めての移植で妊娠できたのは、元気な卵ちゃんのおかげだと思います。卵子を提供してくれたエッグドナーさんには本当に感謝しています。
(後略)
卵子提供を受けて本当に良かったと思います!
お久しぶりです。今や、双子ちゃんのお母さんです。卵子提供を受けて本当に良かったと思います。いろいろ悩むところはあったけれど、今につながっているんだと感じています。
これも、私の身体では、悲しいけれど、できなかった卵子を、若いドナーさんが与えてくれたからだと思っています。本当に感謝しています。
この子たちが五体満足に元気にうまれてきてくれたこと、本当にドナーさんのおかげだと思っています。本当に本当にありがとうございます。
不安よりも期待が大きくなりました
おかげさまで、ハワイでの移植1回目で念願の赤ちゃんを授かり、心拍の確認まで出来ました。
移植での渡航前までは、妊娠出来なかったらどうしよう…という不安もありましたが、やっと赤ちゃんが出来るかもしれないという期待のほうが大きかったように思います。
移植時も、クリニックの日本人看護師のかたが常に側についてくれ、分かりやすく通訳してくれるので、英語は全く話せませんが、不安はありませんでした。
(中略)
日本に戻ってきて、10日目の初回妊娠判定で陽性の判定で、HCGの数値も問題なく、本当にほっとしました。今は、心拍まで確認がとれ、順調に育ってくれているようで、次回の診察をドキドキしながらも楽しみにしている毎日です。主人も、成長をとても楽しみにしているようで毎日嬉しそうです。
これからも、たくさんの壁があると思いますが、きっと元気に育ってくれ、元気に産まれてきてくれると信じています‼︎
とてもかわいい赤ちゃんを
授かることができました
7年の不妊治療を経て、現在存在する可能な限りの治療は全てやりつくした結果、妊娠に至ることはできませんでした。養子縁組という選択肢も視野に入れていましたが、家族や親せきの同意を得ることが困難であり、子供を持つこと自体をあきらめておりました。
そんな中、インターネットサイト上で、卵子提供というものがあることを知り、再び希望を持つことができ、具体的に検討いたしました。
(中略)
とてもかわいい赤ちゃんを授かることができ、お願いしてよかったと心から思えました。人それぞれ考え方は異なるということは承知ですが、私たちにとって、卵子提供という手段を選択したことは、間違いではなかったと思います。
夫婦にとってかけがえのない新たな家族を迎えることができ、本当に幸せを感じております。今後のご相談も引き続きさせていただければと思います。お世話になり、本当にありがとうございました。
卵子提供を受けるために知っておきたいQ&A
知名度が上がってきているとはいえ、まだまだ馴染みのない卵子提供。どのような制度なのか、そして卵子が実際に提供されるまでの具体的な流れ、体験談をご紹介します。さらに「卵子提供が必要なのはどのような人なのか」、「卵子提供を受ける前の検査内容」、「もし妊娠できなかった場合」、「リスクはあるのか」、「ドナーと直接会うことはできるのか」などの気になる点もQ&A形式でお答えしています。
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JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の基準とは
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卵子提供に欠かせないのが、「卵子ドナー(エッグドナー)」の存在です。卵子ドナーになると排卵調整のために様々な薬を服用したり、採卵のために海外に赴いたり、拘束時間が長かったりと大変なことがたくさんあります。卵子ドナーのメリット、ドナー登録から卵子提供までの流れ、リスク、体験談などをご紹介します。
【2023年版】卵子提供に関するニュースまとめ
卵子提供のニーズが高まっているなか、卵子提供を取りまく環境もどんどん変化しています。卵子提供の現状を知ることは、卵子提供を検討するうえでも大切です。国内外の卵子提供・不妊治療に関するニュースを紹介しながら、卵子提供の現状や不妊治療の今後について考えていきます。卵子提供の今が知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。