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卵子提供プログラムを受ける流れは?

海外では卵子提供がある程度オープンな環境(ネットでドナーのプロフィールを公開したり等)で行われていますが、日本ではまだ卵子提供に対するタブー感が強いため、ドナーであること・提供希望者であることは秘密厳守。自分で日本人のドナーを探してオファーするのは極めて難しいことです。

また、現地の病院では言葉の壁に悩まされることになるでしょう。日本人ドナーを確実に見つけ、言語にも不自由せず安全な環境で移植を受けるため、卵子提供エージェントを利用して「卵子提供プログラム」を受けるのが一般的です。ここでは、卵子提供プログラムの申し込みから妊娠判定までの流れと、実際にかかる費用の目安をくわしく解説します。

卵子提供プログラムとは?

卵子提供プログラムとは、卵子提供エージェントが窓口となり、ドナー探し・海外提携クリニックの手配・現地での通訳やアテンド・帰国後のフォローまでを一括してサポートする一連のサービスのことです。第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精させ、できた受精卵(胚)を妻の子宮に移植して妊娠・出産を目指します。

提供都市はハワイ・ロサンゼルス・サンディエゴといったアメリカや、マレーシア、台湾などが選ばれることが多く、近年はご自身の海外渡航が不要な「国内完結型」の卵子提供プログラムを用意するエージェントも増えています。まずは、エージェントを利用した場合の一般的なプログラムの流れをみていきましょう。

卵子提供エージェントを利用した際の
プログラムの流れ

エージェントを利用し、卵子提供を受けて妊娠が成立するまでの卵子提供プログラムの流れを、費用の発生タイミングとあわせて追ってみましょう。

費用は段階ごと、もしくは契約時とドナー渡航時などにまとめてエージェントへ支払うスタイルが主流です。渡航費や現地滞在費まで含めた総額は、都市によって370万円〜700万円程度が目安となり、エージェントによってはローンによる分割に対応している場合もあります。

卵子提供プログラムの流れ 費用
ホームページ・電話・LINE・メールなどでお問い合わせし、相談日を決定 無料の場合が多い(相談料がかかる場合あり:5,000円〜)
無料カウンセリングで、プログラムの流れ・費用・成功率などの説明を受ける 無料(エージェントオフィスまでの交通費等は自己負担)
海外クリニックの受入れ可否診断を受け、問題なければお申し込み・契約 申請費用(5万円程度)
※契約に至った場合はプログラム費用に充当されるのが一般的
ご夫婦で施術国へ一次渡航(1泊2日〜)
妻は妊娠が可能かの検査とホルモン剤の処方、夫は採精して精子凍結を行う
この時点でプログラム費用の一部(契約時に総額の半額程度)を支払い
渡航費・宿泊費・現地飲食代等が別途必要
第5希望までの卵子ドナーを選択し、ドナーを決定 プログラム費用に含まれる(ドナー費用・事前検査費用等)
ドナーが国内で事前検査(感染症・卵巣予備能・ホルモン値等)を受ける
ドナーが施術国へ渡航し、排卵誘発・採卵。夫の精子と顕微授精させ胚盤胞まで培養(着床前診断を行う場合あり) ドナー渡航時に残額を支払い(総額の半額程度)
※エージェントによってローンによる分割も可能
妻は移植に向けて子宮内膜を整え、施術国へ二次渡航(5〜9日程度)し、凍結胚を子宮に移植 渡航費・宿泊費・現地飲食代等が別途必要
帰国後、約10日〜2週間で国内クリニックにて妊娠判定 以降、妊娠経過観察のため、お近くの病院で検診費が発生
卵子提供プログラムの流れ①
ホームページ・電話・LINE・メールなどでお問い合わせし、相談日を決定
費用
無料の場合が多い(相談料がかかる場合あり:5,000円〜)
卵子提供プログラムの流れ②
無料カウンセリングで、プログラムの流れ・費用・成功率などの説明を受ける
費用
無料(エージェントオフィスまでの交通費等は自己負担)
卵子提供プログラムの流れ③
海外クリニックの受入れ可否診断を受け、問題なければお申し込み・契約
費用
申請費用(5万円程度)※契約に至った場合はプログラム費用に充当されるのが一般的
卵子提供プログラムの流れ④
ご夫婦で施術国へ一次渡航(1泊2日〜)。妻は検査とホルモン剤処方、夫は採精して精子凍結
費用
契約時に総額の半額程度を支払い。渡航費・宿泊費・現地飲食代等が別途必要
卵子提供プログラムの流れ⑤
第5希望までの卵子ドナーを選択し、ドナーを決定
費用
プログラム費用に含まれる
卵子提供プログラムの流れ⑥
ドナーが国内で事前検査(感染症・卵巣予備能・ホルモン値等)を受ける
費用
プログラム費用に含まれる
卵子提供プログラムの流れ⑦
ドナーが施術国へ渡航し採卵。夫の精子と顕微授精させ胚盤胞まで培養
費用
ドナー渡航時に残額を支払い(総額の半額程度)※ローンによる分割も可能
卵子提供プログラムの流れ⑧
妻は子宮内膜を整え、施術国へ二次渡航(5〜9日程度)凍結胚を移植
費用
渡航費・宿泊費・現地飲食代等が別途必要
卵子提供プログラムの流れ⑨
帰国後、約10日〜2週間で国内クリニックにて妊娠判定
費用
以降、妊娠経過観察のため、お近くの病院で検診費が発生

一般的にはこのような流れで卵子提供プログラムが進行し、費用負担が発生します。相談料や申請費用が異なるのはもちろん、渡航費や宿泊費まですべて含めた額を「プログラム総額」として請求するなど、どこまでが自己負担の領域なのかはエージェントによってさまざまです。

卵子提供プログラムにかかる費用の目安

卵子提供プログラムの費用は、提供を受ける国・都市によって大きく変わります。渡航費・滞在費まで含めた総額の目安は、マレーシアで370万円前後、アメリカ(ハワイ・ロサンゼルス・サンディエゴ)で550万〜700万円程度が一般的です。着床前診断(PGT-A)やドナー変更に備える補償制度をオプションで付ける場合は、さらに費用が加算されます。

ここで注意したいのが、料金の「表示方式」です。エージェントによって、支払総額をそのまま提示する「総額表示方式」と、ベース費用だけを安く見せて後から関係費用を積み上げる「費用積上方式」があります。「プログラム費用330万円〜」といった安価な表示につられて契約すると、実際の請求額がその倍近くになるケースもあるため、どこまでがプログラムに含まれ、別途どのくらい必要になるのかを必ず確認・比較することが大切です。

【具体例】Act One(アクトワン)の
卵子提供プログラム

ここでは、料金体系がわかりやすい一例として、日本法人の卵子提供エージェントAct One(アクトワン)の卵子提供プログラムをご紹介します。アクトワンは2015年設立、東京都千代田区に拠点を置く日本法人で、支払総額をそのまま提示する「総額表示方式」を採用している点が特徴です。

Act Oneの卵子提供プログラム費用(総額の目安)

提供都市 卵子提供プログラム一式の費用
マレーシア 370万円
ハワイ 550万円
ロサンゼルス 600万円
サンディエゴ 700万円
マレーシア
卵子提供プログラム一式:370万円
ハワイ
卵子提供プログラム一式:550万円
ロサンゼルス
卵子提供プログラム一式:600万円
サンディエゴ
卵子提供プログラム一式:700万円

プログラム一式には、卵子提供プログラムを進める上で必要なほぼすべての費用が含まれており、進行にあたって追加費用が発生しないよう設計されています。着床前診断(PGT-A・10個まで100万円程度)や採卵補償制度(50万円程度)はオプションです。なお、ご夫婦分の渡航費・滞在費、日本での診察・治療費などは別途必要になります。

ハワイの卵子提供プログラム費用の内訳例(総額550万円)

項目 費用
レシピエント(ご夫婦)医療費
検査・不妊治療費・薬剤費・顕微授精・受精卵凍結保管料 等
130万円
ドナー費用
事前検査・渡航費・宿泊費・採卵費用・謝礼金・保険 等
340万円
エージェンシー費用
ドナー募集・管理・通訳・翻訳・現地アテンド 等
80万円
合計 550万円
お支払い方法
(契約時に半額/ドナー渡航時に半額)
275万円+275万円
レシピエント(ご夫婦)医療費
130万円(検査・不妊治療費・薬剤費・顕微授精・受精卵凍結保管料 等)
ドナー費用
340万円(事前検査・渡航費・宿泊費・採卵費用・謝礼金・保険 等)
エージェンシー費用
80万円(ドナー募集・管理・通訳・翻訳・現地アテンド 等)
合計
550万円(契約時に半額275万円+ドナー渡航時に半額275万円)

※上記はあくまで目安です。海外クリニックの診療報酬・薬価の改定や外国為替レートの変動により、費用は変更される場合があります。最新の費用は各エージェントの公式サイトや個別相談でご確認ください。

【注意】卵子提供をめぐる法整備の動きについて

卵子提供を検討するうえで、近年の法整備の動きにも注意が必要です。2025年2月、第三者の精子・卵子提供で生まれた子の「出自を知る権利」などを定める「特定生殖補助医療に関する法律案」が超党派の議員連盟により国会(参議院)へ提出されました。ただし、この法案は当事者・関係者からの慎重意見もあり、審議入りしないまま廃案となっています。

一方で、生殖補助医療をめぐる法整備の議論そのものは今後も続く見通しです。将来的な法改正の内容によっては、卵子提供の実施方法(ドナーを選べる仕組みや国内完結型のスキームなど)に影響が及ぶ可能性もあります。卵子提供プログラムをご検討の方は、最新の法制度の動向を確認しつつ、早めにエージェントへ相談されることをおすすめします。

※本ページでご紹介した費用・プログラム内容・法制度は、いずれも公開情報をもとにした記事作成時点の目安です。最新の情報は各エージェントの公式サイトおよび公的機関の発表をご確認ください。

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40歳以上、早期閉経、ターナー症候群など、排卵の不順が原因で悩む方のための新しい不妊治療「卵子提供」。今や年間300人以上の赤ちゃんが、卵子提供によって誕生しています。そんな卵子提供について、日本が置かれている現状や、海外で移植を受けるために知っておくべきこと、また提供を受けた方、ドナーとなった方それぞれの体験談をリサーチした結果を掲載。卵子提供を望むご夫婦の強い味方となってくれる、国内のエージェントの一覧も掲載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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