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卵子提供と代理母の違いは?
不妊治療の選択肢のひとつとして、卵子提供や代理母を検討する人は増えています。これらにはどのような違いがあるのでしょうか。
法律上の扱いが大きく異なる
卵子提供は、ご主人から採取した精子と卵子提供者の卵子を顕微授精や体外受精させます。受精後、2〜3日後、もしくは5日目に、受精卵を奥さんの子宮に移植。妊娠から出産までは奥さんが行い、赤ちゃんを授かります。生まれてくる赤ちゃんは、ご主人と卵子提供者の遺伝子を持っているため奥さんとは血の繋がりはないものの、日本の法律では実子として認められます。
それに対して代理母とは、ご主人と奥さんの受精卵を第三者の女性の子宮に移植し、その女性が妊娠から出産まで行う方法です。また卵子提供を受けて妊娠・出産した場合を指して、代理母と呼ぶこともあります。生まれてくる赤ちゃんはご主人と奥さんの遺伝子を持っていますが、第三者の出産を伴っているため残念ながら日本の法律では実子として認められません。また別のケースとして奥さんの卵子と第三者から提供された精子を体外受精させ、代理母となる女性の子宮に入れて出産する場合や、第三者から提供された卵子と精子を体外受精させ、受精卵を代理母に入れて出産する場合もあります。
「実子として認められるか否か」が、卵子提供と代理母の最も大きな差となるのではないでしょうか。奥さんの子宮自体に問題がある場合は代理母を選択する必要がありますが、高齢による不妊であれば子宮には問題なく卵子のみを提供してもらうだけで十分なケースが多いです。ご自身で妊娠・出産を経験でき、さらに実子と認めてもらえるのは嬉しいですよね。
アジア諸国も選択肢に
以前は卵子提供・代理母を利用する際、アメリカやヨーロッパで行うことが主流でした。しかし近年はアジア諸国で行う人が増えてきています。アジアでも合法になっている国があり、費用が安く抑えられたり、アメリカ・ヨーロッパに比べ移動距離が短かったりする点が人気の理由となっているようです。国内の仲介業者を利用すれば日本語でやりとりできるため、「言いたいことが上手く伝わらない」と言葉の壁に悩むストレスもなく安心して決められます。
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