はじめての卵子提供ガイド

台湾

台湾の卵子提供事情

卵子提供施術エリアとして、近年急激に注目されている台湾。日本人女性が台湾で卵子提供を受けた数は、2014年から2016年の3年間で少なくとも117人いるようです。その中で出産したのは96人で、110人の赤ちゃんが誕生しました。年代別に見てみると、2014年では17人、2015年は72人、2016年は88人となり年々急増していることがわかります。

台湾は2007年に生殖医療に関する法律が制定されたため、日本では対象にならない「加齢による不妊」も卵子提供が受けられるようになりました。国策として卵子提供施術を進めているので、日本や中国、アメリカ、フィリピンなど海外からの渡航者を増やしています。

台湾で卵子提供を受ける際の注意点

公的に進めているため卵子提供エージェントを通すのではなく、台湾のクリニックが日本向けに直接プログラムを斡旋しています。それにより卵子提供費用が格段に安くなっているのです。
「台北宏孕ARTクリニック」が有名ですが、卵子提供施術を受けた日本人夫婦に全く似ていない赤ちゃんが生まれて大きな問題となりました。卵子提供が盛んなハワイ、カリフォルニア、マレーシアなどでは、卵子ドナーを選ぶ際に写真や情報を見ながら慎重に一人を選びます。大体の夫婦は生まれてくる赤ちゃんが自分たちに似るよう、日本人の卵子ドナーから奥さんに似ている人を探します。全く似ていない日本人や外国人を卵子ドナーにしてしまうと、当然赤ちゃんの容姿にも大きな影響がありますよね。

そのため卵子ドナーの容姿は非常に重要な判断材料です。しかし台北宏孕ARTクリニックでは、患者さんは卵子ドナーの写真が見られません。クリニック側で勝手に卵子ドナーを決めてしまいます。しかも日本人の患者さんには台湾人の卵子が提供されることが大半のようです。せっかく子供を授かっても、自分たちに全く似ておらず台湾人の顔をしていたらどうでしょう。日本人と台湾人の顔立ちは似ているとはいえ、違和感はありますよね。「私たちの子供だ!」と自信を持って育てられますか?正直難しいと感じる人が多いのではないでしょうか。

費用が安いというのは大きな魅力ではあるものの、それに惑わされて安易に決断すると将来後悔する可能性が高いです。またエージェントが間に入っていないため、現地での通訳や送迎などのサポートがほとんどないというデメリットもあります。このようなリスクを背負ってまで台湾で卵子提供を行うより、卵子ドナーを自分たちで選べて現地でもしっかりサポートしてもらえる卵子提供エージェントを選択するほうが安全策です。

施術渡航者の体験談

九州に住んでいる43歳のご主人と46歳の奥さんは、今1歳の娘さんを台湾人女性からの卵子提供で授かりました。結婚当時から奥さんは生理不順で、「赤ちゃんを望めないかもしれない」という不安を抱えていたそうです。体外受精を8回試みて、妊娠したのは1回。それも8週目で流産してしまいました。卵子も十分にとれなくなってしまった頃に、医師から台湾で行う卵子提供を勧められ「少しでも可能性があるなら」という気持ちで2014年の7月に「宏孕ARTクリニック」を受診しました。卵子ドナーの写真を見ることができないので、奥さんと同じ血液型の女性を選び、受精卵を作製。再渡航で子宮へ移植したものの、初回は残念ながら流産という結果に。3回目の渡航でようやく妊娠に至りました。奥さんは「自分の卵子ではないけれど、お腹を痛めて産んだ我が子に違いはない。愛情にも変わりはない」と語っています。

私は20代の頃から生理不順で、半年間ないこともありました。結婚が決まったときに子供を授かりたい気持ちが芽生え、病院で生理を起こす薬を処方されましたが上手くいかず…。いろいろ検査した結果、排卵していなことがわかりました。主人には何も問題なかったため体外受精も試みましたが、7回目でようやく卵子が1つとれて妊娠。心拍も確認できたのですが、8週目で心拍が停止し流産。その後も体外受精を頑張りましたが卵子がなかなか取れず、台湾の卵子提供について医師から聞き「最後にこれにかけてみよう。もしダメだったら養子を考えよう」と台湾へ行く決意をしました。台湾で卵子提供を受けてからは、これまで10年以上も不妊治療を続けてきた生活からは考えられないくらい順調に進み、44歳で女の子を出産。卵子提供をしていただいたのが誰なのかはわかりませんが、神様のように感じました。本当に感謝しています。娘が大きくなったら台湾に遊びに行こうと思っています。

ただの生理不順だろう…、そう甘く考えていた私が直面したのは「排卵していない」という現実。高校を卒業してから生理不順になり、半年に1回かそれ以上間隔が空くような状態でした。たとえ子供ができない体だったとしても私と結婚すると即答してくれた主人の気持ちにこたえたくて、自分の体と向き合うことにしました。
結婚前に治療しようと近所の病院でホルモン療法を始めましたが、生理は順調だったり来なかったりという感じでした。医師からの「出産しますか?」という一言で、子供がほしいのであれば不妊治療が必要なんだとハッとさせられました。地元のクリニックでは診られないと言われてしまい、全国的に有名なクリニックで不妊治療を開始。
8回体外受精を行い、一度は着床に成功しましたが8週目で心拍確認後に流産。このとき私は既に41歳になっていました。新しく通い始めた病院で卵子提供という道があると知り、唯一残された選択肢ならと台湾へ行きました。卵子提供者は院長にお任せしました。2度目の渡航で受精卵を2つ移植しましたが8週目で流産。3回目の渡航で4つの受精卵を移植し、その中の1つが順調に育つことができました。食事療法を行いながら妊娠後期を過ごし、無事娘が誕生。何度も傷つき悩んだ日々を乗り越えて、我が子を授かれたこと心から感謝しています。

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40歳以上、早期閉経、ターナー症候群など、排卵の不順が原因で悩む方のための新しい不妊治療「卵子提供」。今や年間300人以上の赤ちゃんが、卵子提供によって誕生しています。そんな卵子提供について、日本が置かれている現状や、海外で移植を受けるために知っておくべきこと、また提供を受けた方、ドナーとなった方それぞれの体験談をリサーチした結果を掲載。卵子提供を望むご夫婦の強い味方となってくれる、国内のエージェントの一覧も掲載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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