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【2019年版】卵子提供に関するニュースまとめ

岡山大大学院の16年全国調査、不妊治療の卵子提供 肯定派が半数以上

岡山大学大学院の2016年全国調査で、第三者からの卵子の提供を「認める」、「条件付きで認める」とする肯定的な回答が72.6%を占めていたことが分かりました。

また、この結果は前回調査した2013年の結果に比べて17ポイント余り増加していることが分かりました。

現在国内では卵子提供に関しての適用法令が存在せず、実際に実施するにはハードルが高いと言われていますが、卵子提供という医療行為に対しての国民の理解は進んでいると言えます。

ちなみに、今回の調査では卵子提供の条件などの法規制についても回答を得ており、62.9%が「規制すべき」、27.2%が「学会の自主規制のみでよい」、「規制すべきではない」が7.8%となっています。

第三者からの提供卵子で新たに3人出産【NPO発表】

神戸市のNPO法人「卵子提供登録支援団体(OD-NET)」は2018年7月28日までに第三者からの無償で提供された卵子を使い、自分の卵子がない不妊の女性3人が新たに3人出産したと発表しました。

団体は、不妊治療専門医や卵子のない患者の家族らで構成されており、不妊女性のために無償で卵子を提供するボランティアの募集を2013年に国内で初めて開始しています。

しかし、生まれた子の権利や親子関係を規定する法律の整備が進んでいないことや、提供できる卵子の数に限りがあることから、現在は新規患者の募集を停止しています。

今後の課題について、団体の岸本理事長は「問い合わせも多い。どうすれば公平性を保った募集ができるか模索している」と話しています。

卵子提供、代理懐胎など第三者を介する生殖補助医療と出自を知る権利に対する国内の意識調査について

東京大学医学部附属病院の女性外科に勤める平田哲也講師・大須賀穣教授は、2,500名を対象に意識調査を実施。卵子提供・胚提供・代理懐胎といった、「第三者を介する生殖補助医療」と「出自を知る権利」についてどのように感じているかを調査したところ、「第三者を介する生殖補助医療」や「出自を知る権利」に対しては、肯定的な意見が上回りました。

また、肯定的な意見と否定的な意見の差が生まれた要因は、性別・年齢・不妊経験の有無といった環境に左右されていることも明らかに。また、注目すべき点としてほとんどすべての質問で30%以上の人が「分からない」と回答していました。

社会的合意を得ていくには、内容の理解と議論の活発化が必要です。

卵子の“質”を人工知能で評価するシステムの実用化

そうした中で現在、トロントに拠点を置く「Future Fertility」は、卵子の「質」を評価するAIアルゴリズムの開発を進めています。

これは、現在アメリカなどの女性の間で行われている卵子の凍結保存に際し、解凍後に受精が可能かどうかを判別するもの。

Future Fertilityが独自開発した「Violet」は、卵子の画像を1枚使うだけで、90パーセントの精度で受精の成否を予測できるのだそうです。ただし、受精卵(胚)の培養や移植といったその後のプロセスでは予測の精度は下がり、子宮への移植が行われる、受精から5日が経過した卵子の生存確率において、予測の精度は65%程度、子宮移植後の着床の可能性については、さらに精度が落ちます。

とはいえ、システムの実用化が進んでAIの学習データが増えることで、これから精度は高まっていくとされています。

数百人を対象にした臨床研究が進む予定

「Violet」はこれまでに、20,000枚の卵子の画像や匿名化した医療記録からなるデータセットを使い、学習を行ってきました。

そして今後は、数百人を対象にした臨床研究が行われる計画が組まれています。

被験者の半数については「Violet」が採卵直後の卵子画像から受精の確率を予測し、残り半数はクリニックの専門家が受精を試みます。

そして、両方のグループの受精率・着床率・出産に至った件数を比較して、AIを使ってこの「卵子診断」が有効かを判断する、という流れです

クリニックでも試験導入、実用化へ

Future Fertilityはさらに、アメリカ・スペイン・日本などのIVFクリニック7ヶ所と、卵子の写真をシステムにアップロードすることで「Violet」による分析結果が得られる契約を結んでいます。

現状ではまだ試験段階ではあるものの、年内の実用化を見込んでプロジェクトを進めている、ということです。

このシステムが実用化されれば、これまではどの卵子を選ぶかは賭けのようなところすらあった中で、より詳細なデータを元に、受精確率の高い卵子を選べるようになります。

そして、受精可能な卵子がほとんどないような場合には、早い段階で卵子凍結を諦めるようにと伝えることができるため、患者としては無駄なコストをかけなくてもよくなる、と言えるでしょう。

いずれにせよ、子どもを欲する女性にとって有益なシステムとなることが期待されます。

参考:MEDICA「不妊治療の卵子提供 72.6%肯定 岡山大大学院の16年全国調査」

参考:日経経済新聞「提供卵子で新たに3人出産 第三者から、NPO発表 」

参考:日本医療研究開発機構「卵子提供、代理懐胎など第三者を介する生殖補助医療と出自を知る権利に対する国内の意識調査について」

参考:「卵子の“質”を人工知能で評価するシステム、まもなく実用化へ」

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40歳以上、早期閉経、ターナー症候群など、排卵の不順が原因で悩む方のための新しい不妊治療「卵子提供」。今や年間300人以上の赤ちゃんが、卵子提供によって誕生しています。そんな卵子提供について、日本が置かれている現状や、海外で移植を受けるために知っておくべきこと、また提供を受けた方、ドナーとなった方それぞれの体験談をリサーチした結果を掲載。卵子提供を望むご夫婦の強い味方となってくれる、国内のエージェントの一覧も掲載しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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